昨日はちょっくら車を走らせ、広島まで行ってきました。夜の19時から会の打ち合わせがあったのです。それについてはまだ詳しく書いてはいけない段階だと思うので、それはまた別の機会にお話します。ビジネスの話ですが、ボクのビジネスの話ではありません。
でね、せっかくの広島。ボクにはめっちゃ会いたい人がいたのです。それがわいざんこと横山文洋氏。温泉ソムリエというよくわからない仕事(本当は旅館のコンサルタントという噂)をしている人と最近Facebookを通じて交流させてもらっているのですね。その人にどうしても会いたかったのでちょっくらお会いさせていただきました。かなり余裕を見て12時に待ち合わせです。
なぜ会いたかったかというと、その圧倒的エンターテイメント性。それを見たくてめっちゃ会いたかったのです。
って書けば、知る人はそうだろなって思うかもしれませんが、ボクはそうではありません。そのエンターテイメント性の本質を知りたかったのです。それを行っているのはなぜ?と、どうやって?です。
誰がこんな写真を撮りますか?もうアホでしょ?
でも、本当はもうアホでしょ?で終わる話ではないのですよ。なんでこれをするかってことなんですよね。彼の行為にはすべて理由があるのは見る人が見れば一目瞭然。それを確かめたかったのです。
で、会いました。
でもね、こいつ遅れて来やがった。
自分で場所を指定して、自分で時間を指定したのにですよ?
でね、有り得ん話なんですが、この男、ボクに遅れますとメッセージを送った後に、電話をかけてくるんですよ。
「あのう、その場所ってどこですか?」
「へ?」
ですわ、ホンマに。自分で指定した店がどこにあるか分からずボクに店はどこにあるのか聞いてくるんですよ。おいっ!って話ですよ。
でね、殴ってやりました。
まあこれはネタで撮ったのですが、これにまつわるエピーソードがすごいですよね。
より演出するために、ツケマツゲつけてますからね。
どんだけですかこの男。
人を笑わすためにここまでするのです。
きゃりーぱみゅぱむふゅの世界ですわ。ツケマツケルですわ。
さらにね、
何回撮り直しさせとんねん!!!
嘘でも初対面ですよ。で、遅れて来て挨拶もそこそこに
「藤田さん、申し訳ないのですがボクを殴った写真を撮らせてくれませんか?」
で、店に入る前に何度も何度も撮りました。何回も見直してね。ちょっとこれがダメだから腕がこうで、もうちょっと前で…みたいな。
ヤバくないですか?この男?
あなたは出来ますか?
みんなに喜んでもらうためにここまでする男。もちろんボクとSNS上では交流してて、こういったことを許してもらえる人間だと分かっているからだとは思うのですが、ここまでは出来ませんよ、初対面の人間には。しかも
三脚持参。これってすごくないですか?
これいつも持ち歩いてるんですよ!?
普通面倒臭いじゃないですか。
でもそこは違うのです。
エンターテイメントにおいて妥協せず力一杯注力しているのです。
そして昼食。
子連れのママをターゲットとした店で昼食です。マジで50人中男は二人だけ。めっちゃでっかいキッズスペースがあるようなお店ですわ。ドキドキしましたよ。むしろそれをネタにするためにここに連れて来られたようなもの。これもエンターテイメントです。
でね、どっかに行きましょうかと言われたので、どこでもいいですよと答えて連れて行ってもらった。どこに連れて行ってくれるのかなーと思っていたら
こいつ自分が結婚式挙げた式場に連れて来やがった!!!
おれ初対面なのに!!!
なぜここ!!?
すごいですわ。ボクという人間の本質を理解して、それでいて人を笑わそうとしてるんですよ。
彼はボクが思った通りの人でした。
これは書くのは止めますが、好きなことも苦手なこともほぼほぼボクと同じでした。ほんの少しだけボクと伝える手段が違っていますが、本質があまりに似ていて面白かった。ここまで自分と考えていることが似ている人間は初めてでした。好きな人なんて完璧一緒♡。
最後に、
実はこの写真はヤバいのですよ。
殴られたから歯医者に行くストーリーまでこいつは考えていたのです。
遅れると分かった瞬間こいつはここまで考えていたのです。
でね、さらにここでの会話。
「藤田さん、ボク殴られてたのどっちでしたっけ?左でしたよね?」
「うん、そうやった」
「だったら頬抑えるのは右にしましょう。見ていてくれる人はちゃんと見てくれていますから、これもネタになるはずです」
…
これ、わいざんのFacebook見てくれたら分かるのですが、すべてシナリオどおりでした。ちゃんとそのことにツッコんでくれる人がいて、ボケ成立です。
まとめます。
彼は人間を見るプロです。
恐ろしいほど人を冷静に見ている。
エンターテイメント性が彼の特徴ではあるのですが、そこが彼の一番ではなく、人の心理、思考を見抜く力こそが彼の強み。
人の本質を見抜く力はボクが出会った中では間違いなくナンバーワンでしょう。
エンターテイメントは彼の好きなところであって、強みは間違いなく人を見る目です。
人の本質を見抜くってのは間違いなくビジネスで必要なスキル。だって人のつながり以外でビジネスは成り立ちませんから。
そこから豊富なアイデアと素早い頭の回転で論理的に編集していくのです。
実に有意義な時間だった。
自分の中に間違いなくプラスになる時間だった。
エンターテイメントは、こういっちゃなんですが、おまけのようなものでした。わいざんという人間の思考と心理に触れることができてよかった。
これでボクの心のエンターテイメント性に火がついたってワケではありません。
そんなこと求めてあったワケではないのです。
後付けになりますが、自分を見つめ直すために会いたかったような気がします。
昨日はそんな感じでした。
あ、つけまつげは嘘です。あれは彼の自まつげです。