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感情を一番大切にするのがカウンセリング。解決は後回し。

どうも、オデコがさらに広がったという自覚のあるゴキゲンです。『ヨロコビ経営』で社員さんがイキイキワクワクノビノビ働ける環境作りのサポートをしております。個別カウンセリングもやっております。《もう諦めてます》

ヨロコビ経営
ヨロコビ経営とは、カウンセリング的アプローチで、社員さんに3つのヨロコビ「喜び(心と身体の健康)(セロトニンを分泌させる)、悦び(つながりの安心感)(オキシトシンを分泌させる)、歓び(成功や達成などの自己実現)(ドーパミンを分泌させる」を提供し、会社を発展、成長、存続させていく経営のことを言います

※セロトニン、オキシトシン、ドーパミンはそれぞれ「幸福物質」と呼ばれています。

※うつ病、HSPでしんどい思いをしてる人、気分がなぜか乗らない人など、メンタルに支障が少しでもある人のことを〈メンタルヘルス不調者〉と呼ぶことにしています。

 

 

今日はあるケースについて書きます。

メンタルヘルスが不調になってきた人〈A〉がカウンセラーと面談しています。そして面談の中で、上司にきついことを言われたという話になりました。そこでカウンセラーは「上司にそのように言われて、あなたはどのように感じましたか?」と質問しました。そこで相談者Aはこのように答えました。

 

 

■上司は悪い人ではないんですけど、言い方がきついんです。

■自分に改善すべき点があるから、上司が怒るのも仕方ないんです。

 

このように答えました。でも実は、これは質問に対する答えとは違うんですよね。一見なんの問題もないような気もしますが、根本的に違います。上司は悪い人ではないんですけど、言い方がきついんです、は感じたことではなく、自分が思ったこと、つまり「思考」なんです。それは後者の自分に改善すべき点があるから上司が怒るのも仕方ないんです、もそうです。思考です。←これ覚えておいてください。

 

■上司は悪い人ではないんですけど、言い方がきついんです。ということをしっかり聴くとします。そしてこれを改善するためには、①上司の言い方を軽くしてもらう②きつい言葉を受けても大丈夫なように攻撃的な言葉への耐性をつける、が最も合理的で納得もしやすい解決方法です。①は直接働きかけるか、その人に意見ができる立場の人にきつい言葉を使わないでほしいとお願いする②きつい言葉を使うのは私のことを否定してるのではなくその人はそんな言葉を使う人、と認知を変える、などが改善方法です。確かにこれで解決することもあるでしょう。

 

また例えば、■上司は悪い人ではないんですけど、言い方がきついんですとカウンセラーに言った場合、人のことを悪く言ってはいけないというビリーフ(幼い頃から培われてきた自分の常識)があり、自分を締め付けますこともあります。上司のことを悪い人認定出来たら上司のせいになって責任転嫁出来て自分が落ち込むことはなくなるんですけど(代わりにイライラする)、それが出来ないから自分が悪い認定となるので、自己否定から始まりメンタルヘルスが不調に陥りやすくなるのです。

 

悩みがちな“クヨクヨさん”へ。気にしすぎ・考えすぎから抜け出すヒント | キナリノ

 

上記は「まず言葉を聴いて、そこからいろいろ推測しカウンセリングに活かす」ということでしたが、実はここに大きな落とし穴がある場合があります。それは感情が未処理のまま、その時感じた感情が置き去りにされたまま解決に向かう、となってしまうんです。問題は解決しようとも、その時感じた感情に蓋をして、見ないようにして次に向かう。それでは真の解決にはならないんですよね。

 

だから、カウンセリングでは思考より感情を大切にします。

 

「その時どんな感情がでしたか?どんな言葉でもいいです。シクシクとか、憤りとか、クヨクヨとか、落胆とか、悲しみとかありますか?」

 

このように聞いてピッタリとくる言葉を探してもらいます。その時にクヨクヨがぴったりする言葉であったならカウンセラーは、

 

「上司にそのように言われて傷ついた・・・、そしてなかなか前向きになることが出来ず、そんな自分のことも好きになれなかった・・・そんな中よく頑張ってこられましたね・・・」

 

この表現は一例でありますが、カウンセラーは深い傾聴で共感的理解をし、適切な言葉(共感の言葉や労いの言葉)を投げかけます。そしてその時感じた感情をしっかりと味わいます。でもそれは一人で味わうんじゃない。カウンセラーと二人でその辛い感情を味わうんです。

 

ちなみに、そんな落ち込まなくてもいいんですよとか、もう大丈夫ですよとかは言いません。それは押し付けとなったり依存を提供することになるからです。こんな時はただ相手の気持ちを分かってあげるだけでいい。そして、この人は私の気持ちを分かってくれた、と思ってくれるだけでいい。相談者にとって深い理解者が現れると、それだけでネガティブな感情は緩まります。哀しみを二人で分け合うことが出来るからです(感覚的にね)。それは自分だけが辛いんじゃないという孤独感の解消や、信頼おける人がいるという悦び(つながりの安心感)が増えるからです。アドラー的にいうと共同体感覚を感じることができるってやつです。

 

カウンセラーが深い理解者となった場合、相談者は「自分と会話している感覚」が出てきます。そうすることによって理解と自覚が深まっていきます。そこでカウンセラーが改善に向かう言葉を発したり、適切な宿題を出すことによって初めて、感情の処理と共に解決に向かうことが出来るのです。

 

大切なのは未処理の感情の処理です。ここを蔑ろにしたまま次に進んでもより心豊かな深いゴキゲンはなかなか味わえないのでね。

 

では今日もゴキゲンで。

読んでくれてありがとう。

少しでもあなたの役に立てますように。

 

さあ、自分の人生を愛そう。

 

https://twitter.com/sentakugokigen/status/939417002472480769